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楽天・Amazon・Shopify併用店の二重発注対策|分納と発注残をどう記録するか
「在庫が少ない」という表示を見て追加注文した後、前の発注分が届いて在庫が余る。楽天市場・Amazon・Shopifyで担当者を分けている店では、同じ商品の発注済み数量が共有されず、このような重複が起こることがあります。
対策は、販売在庫の同期だけでは完結しません。仕入先への注文と、受け取った数量と、まだ届かない数量を1本の発注記録で追います。併用の基本設計はモールとShopifyの在庫・発注設計を参照し、ここでは分納後の追加発注判断を扱います。
発注残と販売可能在庫を分ける
発注残は、注文した数量のうち、受け取りや取消でまだ解消していない分です。入荷予定があっても、現在の販売可能数には足しません。Shopifyの在庫状況の公式説明も、入荷予定を販売可能在庫と区別しています。
仕入先の出荷済み、倉庫到着、検品完了は異なる時点です。仕入れ判断では「必要日までに販売できる状態になるか」を確認し、納期不明の数量を、確実に使える数量として差し引かないようにします。
仕入先への注文を識別できる台帳にする
全販路の共通仕入れは、商品と仕入先への発注番号を基準に記録します。販路の担当者ごとに同じ注文を複製すると、未入荷を二重計上するおそれがあります。
| 記録する項目 | 用途 |
|---|---|
| 発注番号・社内SKU・仕入先コード | 同じ商品、同じ注文を特定する |
| 配送先・用途 | 自社倉庫、Shopify専用枠、FBA向けなどを分ける |
| 発注数・取消数 | 仕入先と合意した注文数量を残す |
| 納品日ごとの到着数・受入数 | 分納と検品の結果を残す |
| 発注残・次回納期 | 次の仕入れ判断で使う |
| 確認担当・更新日時 | 情報の鮮度と連絡窓口を明確にする |
Amazon公式の初心者ガイドでは、出品者出荷とFBAが別の出荷方法として案内されています。FBA向けの補充を自社倉庫へ届く在庫と同じ入荷予定にしないでください。移動中の同じ商品を、移動元と移動先の両方で追加仕入れの根拠に使わないよう管理します。
100個の発注が60個だけ届いた例
以下は、全量が自社倉庫へ届く共通仕入れの仮例です。販路やアプリの自動計算を再現したものではありません。
- 100個を注文し、発注番号を記録する。
- 60個が到着し、そのうち58個を販売可能として受け入れる。2個は検品で保留する。
- 未到着40個の次回納期と、保留2個の扱いを仕入先へ確認する。
- 保留2個が返品・取消となり、仕入先とも取消合意した場合、発注残は
100 − 58 − 2 = 40個とする。
保留2個の合意がまだない段階なら、未到着40個と、保留2個を別に追います。「60個届いた」とだけ記録して全数を販売可能にしたり、残り42個をすべて未到着として追加注文したりしないでください。
追加発注では、使える未入荷を一度だけ考慮する
編集部の簡易な判断例として、全販路の必要数を80個、既存の販売可能数を20個、必要日までに使えると確認した発注残を40個とすると、追加の不足は 80 − 20 − 40 = 20個 です。必要数80個は店舗側で決めた仮定です。
この計算で、既に販売可能数から除かれている引当分をもう一度引かないでください。また、40個の納期が必要日より後なら、今回の必要数を満たす数量には含められません。納期変更、販売枠の調整、追加仕入れの相談などを検討します。MOQや発注単位で数量を増やす場合は、増えた分の保管・販売計画も確認します。
セール用の必要数に通常販売分が含まれているかも明記します。楽天市場・Amazon・Shopifyの各画面に出た推奨数量を足すだけでは、共通在庫と共通の入荷予定が重複している可能性があります。
販路ごとの連携と、仕入れ判断の役割を確認する
楽天市場の公式FAQでは、外部サイトとの商品・在庫・注文情報の連携について、RMSオプションや別途費用・開発が必要になる場合があると案内されています。利用している連携サービスには、受注在庫だけでなく発注残や分納も扱うかを確認してください。
連携があっても、入荷遅延や不良品の判断まで自動で一致するとは限りません。共通仕入れでは発注の確定担当を決め、送信前に既存の発注番号と残数を確認します。メール送信の結果が不明なときは、仕入先への確認なしに同じ注文を再送しない運用を決めておきます。
UreyukiBoxで記録できる範囲
本サイトが運営するUreyukiBoxは、Shopify側の発注書作成と、分納に対応した入荷登録を提供しています。入荷では現物を確認した数量をShopify在庫へ反映できます。手入力の発注書、PDF・CSV出力、入荷登録はFreeの範囲で、商品100件・拠点1つまでです。
Starter以上では発注数量の自動提案が利用できます。現行LPでは、注文済みとして登録した未入荷数量を、次の数量提案で差し引くと説明しています。ただし、アプリへ記録されていない他販路向け発注や、Shopify以外の売上を自動で集計するわけではありません。全販路の共通仕入れは別の台帳で照合し、Shopify用の発注・入荷記録と同じ注文を二重に数えないようにしてください。
他販路売上取込とPOS UI extensionは、v2で対応予定、提供時期未定です。現在は未提供で、楽天市場・Amazonとの直接連携や全販路の発注残の自動統合を提供するという意味ではありません。
Shopify側の発注から入荷までを整理したい場合は、UreyukiBoxをShopify App Storeからインストールし、手動発注書から試せます。Shopify標準の手順を使う場合は注文書の作成と管理を確認してください。標準の注文書とUreyukiBoxの発注書が自動で相互同期するとは想定しないでください。
よくある質問
分納されたとき、発注残はどう計算しますか?
発注数から受入済み数量と合意した取消数量を差し引きます。不良品や検品待ちは販売可能数と分け、交換・返品の合意内容に応じて残数と次回納期を確認してください。
発注済みの数量を販売可能在庫へ足してよいですか?
通常在庫販売の販売可能数には足しません。仕入先への追加発注を判断する計算では、必要日までに使えると確認した未入荷数を別枠で考慮します。
UreyukiBoxが楽天市場・Amazon分も含めて二重発注を防ぎますか?
いいえ。現行版はShopify側のデータが対象です。他販路売上取込はv2で対応予定、提供時期未定で、楽天市場・Amazonとの直接連携や全販路の発注残の自動統合は提供していません。
出典・確認日
2026-10-04に以下を確認しました。台帳・分納・追加発注の数値例は編集部の運用提案で、販路固有の必須仕様や連携サービスの動作保証ではありません。
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