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Stocky 終了|2026 年 8 月 31 日でサポート停止、Shopify 在庫管理はどうする?

TL;DR

  • Shopify 公式の在庫管理アプリ Stocky2026 年 8 月 31 日 をもってサポート終了します。
  • 終了後は 新規インストール不可・データ取得不可 になる前提で動く必要があります。
  • 8 月までに最低限やるべきことは「データのバックアップ」と「代替アプリの選定」の 2 つ。
  • 本記事では公式情報の整理、移行スケジュールの作り方、代替アプリ 6 つの早見表をまとめました。

本記事の最後では、Stocky の発注書・仕入先・在庫調整データを API 経由でまるごと自社に救出するUreyukiBox」(2026 年 7 月 15 日ローンチ予定)も簡単に紹介します。


Stocky 終了とは何か

Shopify が公式に提供してきた在庫管理アプリ Stocky は、Shopify POS Pro のサブスクリプションに付帯する形で、需要予測・発注書(PO)作成・棚卸・在庫調整などを担ってきました。

2026 年に入ってから、Shopify は Stocky の サポート終了(end-of-life) を段階的にアナウンスし、最終的に 2026 年 8 月 31 日をもってサービス停止 することを公式に明らかにしました。

具体的には次のような状態になります。

  • 新規インストール不可: 既存ストアは継続利用できるが、新規にアプリを入れることはできない。
  • アップデート停止: バグ修正・機能追加が行われない。
  • 完全停止: 8 月 31 日以降は機能停止し、API 経由でのデータ取得もできなくなる前提。

Shopify のヘルプセンターや App Store の Stocky のページには、移行ガイドのリンクが追加されつつありますが、「終了後にデータがどう扱われるか」「エクスポート方法」については明確な保証がない ため、店舗側で先回りして対策する必要があります。

なぜ Stocky は終了するのか

公式声明では「Shopify 全体の在庫管理機能の刷新」「サードパーティアプリでの代替を推奨」といった方向性が示されています。実際 Shopify 自身は、Inventory Planner や Fabrikatör、Prediko など複数の在庫管理パートナーを App Store で前面に出すようになっています。

つまり Shopify は、在庫管理のような 「専門性が深く、業種ごとの要件差が大きい領域」 を、自社で抱え込むのではなく アプリエコシステムに任せる方針 に舵を切った、と読めます。

これは利用者側から見ると 「正解の在庫管理アプリは自分のビジネスに合わせて選ぶ時代」 に入ったとも言えます。

Stocky を使っていた人がやるべきこと(時系列)

8 月 31 日まで残り時間が決まっているので、やることを時系列で洗い出すのが最重要 です。下のスケジュールを基本線として、自店舗のサイクルに合わせて調整してください。

今すぐ(〜2026 年 6 月)

  1. 棚卸サイクル直前のバックアップ
    • Stocky の管理画面から 発注書 / 仕入先 / 在庫調整 / 税区分 を CSV エクスポート。
    • エクスポートできない領域(履歴系)は API キーを発行して JSON で取得 することを検討。
  2. 現状把握
    • 自店舗で Stocky のどの機能を 業務クリティカルに依存しているか を洗い出す(PO 作成?需要予測?棚卸?)。
    • 「無くてもいい機能」と「無いと回らない機能」を分けることで、代替アプリ選定の軸が決まります。

2026 年 7 月(移行先決定 + データ移行)

  1. 代替アプリの試用
    • 後述の比較表から 2〜3 個に絞り込み、Free または Trial 期間で実データを入れて試用。
    • 試用時は 「PO 作成のフロー」「在庫アラート」「需要予測の精度」 を最低限チェック。
  2. データ移行
    • 仕入先 / 発注書 / 在庫調整 / 税区分など、Stocky 固有のデータ を新サービス側に投入。
    • 新サービスがインポート機能を持っていない場合、CSV や API 経由で手動投入する作業時間を見積もる。

2026 年 8 月 31 日(終了当日)まで

  • 最終バックアップ。アプリ停止後は取り出し不可 という前提で動く。
  • 新サービスでの「初回サイクル運用」を 8 月の発注に合わせて回し、移行漏れがないか検証。

2026 年 9 月以降(運用フェーズ)

  • 新サービスの需要予測ロジックが自店舗データに馴染むまで 2〜3 ヶ月のキャリブレーション期間を見込む。
  • アラート閾値(再注文ポイント / 欠品率 / 在庫日数)を実績に合わせて調整。

Stocky 代替アプリの選択肢

Shopify App Store には、需要予測 / 発注 / 在庫管理を担う日米欧のアプリが複数稼働しています。代表的な 6 製品を 公開情報 ベースで早見表にまとめました(2026 年 5 月時点)。

アプリ開発元主な機能価格帯特徴
Inventory PlannerSage 系需要予測 / PO / レポート中〜高老舗、機能が多い、設定の重さがネックという声も
FabrikatörFabrikatör需要予測 / PO / バックオーダー$99〜$350/月Stocky 移行の 人手サポート を明示
PredikoPredikoAI 需要予測 / POレビュー高評価、UI モダン
AssistyAssistyレポート + 在庫予測レポート寄り、データ分析重視
StockiePlutonian (豪)需要予測 / 在庫アラート$4.99〜$59.99/月価格レンジが広く、小規模ストアでも入りやすい
StockwiseStock Wise(東京・渋谷)需要予測 / アラートFree 期間中国内開発元、立ち上がり期

選び方のポイント

  • 店舗規模 × 商品点数: SKU 数が 5,000 を超える場合、データ取り込み速度や計算性能が効く。Inventory Planner や Fabrikatör が選ばれやすい価格帯になる。
  • PO(発注書)ワークフローの細かさ: 仕入先ごとの最低発注金額・送料・通貨が混在する場合、PO 機能の柔軟性が分岐点。
  • 言語 / サポート: 海外アプリは英語サポートのみのことが多い。日本語の問い合わせ対応 / ドキュメントを必要とするか?
  • データ移行のしやすさ: 「Stocky からの移行手段」が 明示されているか を確認。Fabrikatör は人手対応を明示しています。
  • 季節性 / 日本特有のサイクル: お中元・お歳暮・GW・お盆など、日本固有のシーズナリティ を予測モデルが扱えるか。海外発のアプリは基本的に欧米のシーズン(Black Friday / Christmas / Easter)に最適化されています。

データ移行で気をつけること

「アプリを切り替えれば終わり」ではなく、移行作業そのものが落とし穴の塊 です。よくあるトラブルと対策を挙げます。

1. 仕入先データの分散

Stocky では「仕入先(Supplier)」がアプリ内で完結していますが、他のアプリは Shopify 標準の仕入先フィールドを使うものが多い ため、そのままでは紐づきません。

対策: 移行先アプリで仕入先がどのテーブルに置かれるかを確認してから、CSV カラムをマッピング。

2. 発注書(PO)の履歴

「過去 3 年分の PO 履歴」は、移行先で 入力する手段がそもそも提供されていない ことが多いです。

対策: PO 履歴は PDF / CSV でエクスポートして社内ストレージに保管 が現実解。新システム上の運用は終了日以降の新規分から、と割り切る。

3. 在庫調整(棚卸)の履歴

棚卸結果は会計監査・税務の観点で残しておく必要があります(特に法人)。Stocky の終了後にこのデータを取り出せない、では困ります。

対策: 棚卸サイクル直前の段階でフルエクスポートを取得し、社内会計システム(freee / マネーフォワード等)に連携できる形で保管。

4. 税区分

日本の場合、軽減税率 / 標準税率 / 非課税が混在するため、Stocky 上の税区分マスタを そのまま破棄すると経理側で再構築が必要 になります。

対策: 税区分マスタは独立した CSV として保管しておき、移行先アプリでも同じ命名規則で再投入。

FAQ

Q. Stocky 終了後、過去のデータは Shopify 側に残りますか?

A. 公式の保証はありません。商品マスタや在庫数のような Shopify コアに紐づくデータは残りますが、Stocky アプリ固有のデータ(PO・仕入先・棚卸履歴など)は 2026 年 8 月 31 日以降は取り出せない前提 で動くのが安全です。

Q. Shopify POS Pro 自体は終了しないんですよね?

A. POS Pro は継続 されます。終了するのは Stocky アプリのみです。POS Pro の在庫管理機能(基本的な在庫数の管理)は引き続き利用できます。

Q. 移行先のアプリは無料のものでも大丈夫?

A. 短期的には Free プランでも凌げますが、需要予測の精度や PO 運用の柔軟性は基本的に有料機能 です。Stocky が POS Pro 込みで実質「使い放題」だった世界に慣れていると、月額固定費が発生するのは違和感があるかもしれませんが、ビジネス継続のためのコストとして必要経費と捉えるべきです。

Q. 海外発のアプリと国内開発のアプリ、どちらがいい?

A. SKU が少なく英語に抵抗がなければ海外アプリで十分機能します。一方で 日本独自の季節性(お中元・お歳暮・盆休み等)や月末締め・約束手形などの商習慣 を予測モデルや PO に反映したい場合、国内開発アプリのほうが摩擦が少ない傾向があります。

Q. 自社で在庫管理システムを内製するという選択肢は?

A. SKU が小さいうちは Excel / Google Sheets で乗り切れますが、Shopify 側のオーダー・在庫変動と同期するロジック を自前で組むと、思った以上に保守工数を取られます。アプリ採用の方が現実的です。

UreyukiBox について(2026 年 7 月 15 日ローンチ予定)

本サイトを運営する UreyukiBox は、Stocky の終了をきっかけに、日本の Shopify ストア向けに最適化 した在庫管理 / 需要予測アプリとして 2026 年 7 月 15 日のリリースを準備しています。

「売れ行(うれゆき)」=「sales velocity」を直訳した日本語ネイティブの EC 用語をブランドに据えました。売上の流れを可視化して、欠品も過剰在庫も避ける——Stocky の役割をそのまま、日本の商習慣に最適化して引き継ぐことを目指しています。

特に次の 3 点を中心に作っています。

  1. Stocky データの完全移行
    • 仕入先・発注書・在庫調整・税区分を API 経由でまるごと取得し、自社 DB に永続保存
    • 「移行が完遂できなかったら初回課金分を全額返金」する保証付き。
  2. 日本の季節性に対応した需要予測
    • お中元・お歳暮・GW・お盆など、日本固有のシーズナリティ をモデルに組み込む方向で開発中。
  3. Shopify Admin に埋め込まれる UI
    • 普段使う Shopify 管理画面の中で完結。新しいツールの学習コストを最小化。

ローンチ通知や移行ガイドの先行配信を希望される方は、Waitlist にご登録いただけます(フォームは LP 公開時に追加)。


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本記事は 2026 年 5 月時点で公開されている Shopify / 各アプリ公式情報に基づきます。Stocky 終了の正確な扱い・新規インストール可否などは Shopify ヘルプセンターの最新情報をご確認ください。